奇跡の犬
2010年 05月 26日
2ヶ月ほど前の記事に、
友達のワンコがヘルニアになり手術をする・・・ということをチラッと書いた。
覚えておいでだろうか。
そのときのこと、
その後のことをこのブログでは一切触れなかったのだけど、
今回書いてみようと思います。
長くなるので続きは・・・
お友達のYちゃんから電話が掛かってきたのは3月14日(日)の夕方でした。
「タンク(Yちゃんの愛犬。ダックス×ペキニーズのミックスの女の子)が朝から調子悪くて・・・」
と。
いつもは食いしん坊なのにご飯をあまり食べない。
2.3歩歩いてはお座りしてしまう。
勝手にサークルに入ってショボンとしている・・・と。
ダックスの血が入っているし、ヘルニアを疑って行きつけの病院に行ってみたのだけど、
病院では緊張しているせいか普通に歩くし、
判断に難しい・・・ということで特に治療もせずに帰ってきたとのこと。
でも、やっぱりなんだかおかしいような気がするんだけど、どうしよう・・・って。
行きつけの病院は日曜日の診療は午前中のみ。
「あたしが行ってる病院は日曜日は午後もやってるし、
不安ならセカンドオピニオン的に診てもらうってのもいいかもよ?」
って話をして、Yちゃんはタンクとともにあたしの行きつけの病院へ行ったのでした。
そこでも、多少後ろ足の動きが悪いような感じがするけど、
すぐにはヘルニアっていう診断ができるレベルではないので、
とにかくクレートインさせて安静にさせておくように。
様子がおかしければ明日もう一度診察を・・・ということだったらしい。
で、月曜日の朝にYちゃんから電話。
「タンクがまったく動けなくなった・・・」
朝イチで、Yちゃん行きつけの病院に再び行き、
そこで、市内のヘルニアに精通する病院(MRIも完備)を紹介され・・・
ヘルニアのグレードⅤの診断を下されて即手術ということになったのです。
ヘルニアのグレードというのは5段階に分かれていて、
Ⅴというのは一番の重症のレベル。
手術をして、その後歩けるようになる確立は50%だと言われたらしい。
歩けなくても命があればいいよ!
今は、犬用の車椅子なんかもいいのがたくさんあるし、
それで元気に暮らしてるわんこはたくさんいるよ!
と、Yちゃんを励ましていたのだけど・・・
その2.3日後にもっとも恐れていた事態に陥りました。
脊髄軟化症の発症。
ダックスなどの、ヘルニアを発症しやすい子を飼ってらっしゃる人ならご存知かも知れません。
ヘルニアの犬の3~6%に発生し、脊髄神経が軟化(融解)する病気で、
後肢の麻痺から2、3日で急に悪化して呼吸不全を起こし死に至るという、
それはそれは恐ろしい病気。
治療法はなく、そのまま悪化して呼吸が止まるのを待つだけ・・・。
タンクの手術のときにも、
軟化症を発症してしまった場合は、もう諦めてもらうしかないって言われたと・・・。
手術の時に、脊髄の色が悪かったのでもしかしたら・・・っていう話があったのだけど、
それもはっきりしたことではなく、その後の様子を見て・・・ってことだったらしい。
それが、
タンクが術後もかなり痛がり(軟化症は知覚過敏のような感じになって、かなりの痛みを感じるらしい)、
そしてそのうち、前足も立たなくなって。。。
「安楽死」という選択もあります
という先生の言葉を聞いたYちゃんと、2人で号泣しました。
つい数日前まで普通にご飯も食べて普通にお散歩に行っていたのに?
どうして??と。。
ところが。
その間、タンクはずっと病院に入院していたのだけど・・・
「ちょっと様子が落ち着いてきてるので、いったん家につれて帰ろうと思うんよ」
とYちゃんから電話をもらったのが手術から1週間と少し経った頃。
その頃から、薬が効いてるのか落ち着いてるし、
なにより食欲があって少し体重が増えたりして・・・
なんていうアンビリーバボーな様子を知らせてもらったり、
実際あたしもタンクのお見舞いに行って、
その食いしん坊な様子や目の輝きを見て
これはもしかしたらもしかする!? って思ったりしてたんだけど・・・
ついに3月末には病院から
「油断は禁物だけど、どうやら進行が止まったらしい」
というお話をもらったっていうではありませんかっ!
ひょえ~~!
タンクーっ!よく頑張ったっ!!
あんたは奇跡の犬だよーっ!!
タンクが軟化症を発症してからネットでいろいろ検索する日々だったのだけど、
目にする軟化症の記事はどれもこれもが暗いものばかりで、
Yちゃんには悪いけど、「奇跡を信じようよ!」って言ってる裏側で、
でも難しいかも・・・なんてことをチラッと思ったりもしてたのですよ。
携帯の着信やメールの着信に、悪い知らせじゃないかとイチイチびくびくしていたり、
ちょうどあたしのいろんな悪い時期と重なってたりで、
もしかしてあたしの悪い気がタンクにまで飛んでいってしまったのかと
本気で凹んだりもしてた。
それが、ホントにこんな奇跡が起こるなんて!
先日、そんなタンクに会ってきました。
後ろ足は麻痺してしまって以前のように活発には動けなくなってしまったけど、
それ以外はまったく元気元気!
腹さすれ~と自らごろーんとなり、
おやつを見せたときの目の輝きは以前のそれとまったく変わらず^^
写真には撮り忘れたけど、
ちゃわゆいピンクの車椅子も作ってもらって、
公園なんかでは元気に車椅子で歩いている模様です。
安楽死の選択なんてしなくてよかった。
少しだけ体が不自由になってしまったけど、
タンクの命は今ここにあって、
今日も元気にご飯を食べて、Yちゃんの傍にいる。
ホントにすばらしい~~~!!
脊髄軟化症という恐ろしい病気を発症して、
絶望の淵にいるワンコや飼い主さんに、
こんなミラクルもあるんだよっていう希望を持ってもらえると嬉しいなぁとも思います。
また会いに行くからね、タンク。
一緒にお散歩に行こうね♪
友達のワンコがヘルニアになり手術をする・・・ということをチラッと書いた。
覚えておいでだろうか。
そのときのこと、
その後のことをこのブログでは一切触れなかったのだけど、
今回書いてみようと思います。
長くなるので続きは・・・
お友達のYちゃんから電話が掛かってきたのは3月14日(日)の夕方でした。
「タンク(Yちゃんの愛犬。ダックス×ペキニーズのミックスの女の子)が朝から調子悪くて・・・」
と。
いつもは食いしん坊なのにご飯をあまり食べない。
2.3歩歩いてはお座りしてしまう。
勝手にサークルに入ってショボンとしている・・・と。
ダックスの血が入っているし、ヘルニアを疑って行きつけの病院に行ってみたのだけど、
病院では緊張しているせいか普通に歩くし、
判断に難しい・・・ということで特に治療もせずに帰ってきたとのこと。
でも、やっぱりなんだかおかしいような気がするんだけど、どうしよう・・・って。
行きつけの病院は日曜日の診療は午前中のみ。
「あたしが行ってる病院は日曜日は午後もやってるし、
不安ならセカンドオピニオン的に診てもらうってのもいいかもよ?」
って話をして、Yちゃんはタンクとともにあたしの行きつけの病院へ行ったのでした。
そこでも、多少後ろ足の動きが悪いような感じがするけど、
すぐにはヘルニアっていう診断ができるレベルではないので、
とにかくクレートインさせて安静にさせておくように。
様子がおかしければ明日もう一度診察を・・・ということだったらしい。
で、月曜日の朝にYちゃんから電話。
「タンクがまったく動けなくなった・・・」
朝イチで、Yちゃん行きつけの病院に再び行き、
そこで、市内のヘルニアに精通する病院(MRIも完備)を紹介され・・・
ヘルニアのグレードⅤの診断を下されて即手術ということになったのです。
ヘルニアのグレードというのは5段階に分かれていて、
Ⅴというのは一番の重症のレベル。
手術をして、その後歩けるようになる確立は50%だと言われたらしい。
歩けなくても命があればいいよ!
今は、犬用の車椅子なんかもいいのがたくさんあるし、
それで元気に暮らしてるわんこはたくさんいるよ!
と、Yちゃんを励ましていたのだけど・・・
その2.3日後にもっとも恐れていた事態に陥りました。
脊髄軟化症の発症。
ダックスなどの、ヘルニアを発症しやすい子を飼ってらっしゃる人ならご存知かも知れません。
ヘルニアの犬の3~6%に発生し、脊髄神経が軟化(融解)する病気で、
後肢の麻痺から2、3日で急に悪化して呼吸不全を起こし死に至るという、
それはそれは恐ろしい病気。
治療法はなく、そのまま悪化して呼吸が止まるのを待つだけ・・・。
タンクの手術のときにも、
軟化症を発症してしまった場合は、もう諦めてもらうしかないって言われたと・・・。
手術の時に、脊髄の色が悪かったのでもしかしたら・・・っていう話があったのだけど、
それもはっきりしたことではなく、その後の様子を見て・・・ってことだったらしい。
それが、
タンクが術後もかなり痛がり(軟化症は知覚過敏のような感じになって、かなりの痛みを感じるらしい)、
そしてそのうち、前足も立たなくなって。。。
「安楽死」という選択もあります
という先生の言葉を聞いたYちゃんと、2人で号泣しました。
つい数日前まで普通にご飯も食べて普通にお散歩に行っていたのに?
どうして??と。。
ところが。
その間、タンクはずっと病院に入院していたのだけど・・・
「ちょっと様子が落ち着いてきてるので、いったん家につれて帰ろうと思うんよ」
とYちゃんから電話をもらったのが手術から1週間と少し経った頃。
その頃から、薬が効いてるのか落ち着いてるし、
なにより食欲があって少し体重が増えたりして・・・
なんていうアンビリーバボーな様子を知らせてもらったり、
実際あたしもタンクのお見舞いに行って、
その食いしん坊な様子や目の輝きを見て
これはもしかしたらもしかする!? って思ったりしてたんだけど・・・
ついに3月末には病院から
「油断は禁物だけど、どうやら進行が止まったらしい」
というお話をもらったっていうではありませんかっ!
ひょえ~~!
タンクーっ!よく頑張ったっ!!
あんたは奇跡の犬だよーっ!!
タンクが軟化症を発症してからネットでいろいろ検索する日々だったのだけど、
目にする軟化症の記事はどれもこれもが暗いものばかりで、
Yちゃんには悪いけど、「奇跡を信じようよ!」って言ってる裏側で、
でも難しいかも・・・なんてことをチラッと思ったりもしてたのですよ。
携帯の着信やメールの着信に、悪い知らせじゃないかとイチイチびくびくしていたり、
ちょうどあたしのいろんな悪い時期と重なってたりで、
もしかしてあたしの悪い気がタンクにまで飛んでいってしまったのかと
本気で凹んだりもしてた。
それが、ホントにこんな奇跡が起こるなんて!
先日、そんなタンクに会ってきました。
後ろ足は麻痺してしまって以前のように活発には動けなくなってしまったけど、
それ以外はまったく元気元気!
写真には撮り忘れたけど、
ちゃわゆいピンクの車椅子も作ってもらって、
公園なんかでは元気に車椅子で歩いている模様です。
安楽死の選択なんてしなくてよかった。
少しだけ体が不自由になってしまったけど、
タンクの命は今ここにあって、
今日も元気にご飯を食べて、Yちゃんの傍にいる。
ホントにすばらしい~~~!!
脊髄軟化症という恐ろしい病気を発症して、
絶望の淵にいるワンコや飼い主さんに、
こんなミラクルもあるんだよっていう希望を持ってもらえると嬉しいなぁとも思います。
また会いに行くからね、タンク。
一緒にお散歩に行こうね♪
by uramugi | 2010-05-26 16:54 | つぶやき